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第54回通関士試験 合格体験記


令和2年度 第54回通関士試験に合格された方の合格体験記を掲載中です。

今後の学習や講座の受講等の参考にしてください。

通関士 合格体験記  Y.Mさん 大阪市都島区 20代 女性
(1年目:通関士総合講座(早期スタートパーフェクトコース))


                                              

私の合格体験記


【受講動機】
私はフォワーダーで海上輸入の仕事をしています。
3年前に未経験で貿易業界に転職し、
貿易実務の仕事に携わる中で、
毎年通関士試験は社内でも案内されていて、
興味はありましたが自分が挑戦するには難易度が高すぎると思い、
受験は断念していました。
しかし、今後のキャリアアップや転職について考えるようになり、
そのために何か強みとなる資格を取得したいと思いました。
そして、一番に頭に浮かんだのは、
“通関士”の資格でした。
通関に関しての専門的な知識を備えれば、
今後仕事の幅・選択肢が広がりそうだし、
挑戦してみようと受験を決めました。

神戸大阪通関貿易教育研究社は以前、
貿易実務検定C級の講座でお世話になったこともあり、
引き続き受講させていただきました。


【勉強時間】
平日約4、5時間
休日10時間以上

学習範囲が広いので、
講座以外にどれだけ自分で復習、
整理の時間を作るかが大切だと思います。
私は平日仕事をしながらだったので、
朝出社前に2時間程、
帰宅して2、3時間の勉強時間を確保するようにしました。
時期によって残業が多くて、
勉強時間が確保できなかった時もありましたが、
できるだけ短時間でも毎日テキストやプリントに目を通すことは心掛けました。
休日は土曜に講座を受けて、
日曜にテストの復習・問題集を解く習慣でした。


【勉強スケジュール】
・2月、3月
2月中旬より受講スタートしました。
テキストを使用して、関税法・通関業法・通関実務を一通り学習していくのですが、
はじめは聞き慣れない専門用語や法律について、
授業の進行についていくのに必死でした。
重要なポイントは先生が図や絵を書いて、
わかりやすく説明してくださるので、
その部分を中心に時間をかけて復習しました。
この時期は大まかに内容を掴むことだけを考えて、
学習を進めた方がいいように思います。

・4月〜6月
授業では一からテキストをおさらいし、
時間をかけてより掘り下げた内容を学びました。
そして、授業内容の確認テスト・月一のまとめテストがあったので、
必然的に復習をしなければという気持ちになり、
緊張感を持って日々勉強に励みました。
しかし、テキストを読み込んで学習していたつもりが、
まとめテスト・合同確認テストではなかなか点数がとれず、
順位は下位でした。
日々の学習が結果としてでないことに不安を感じ、
6、7月の関税法集中補講に申し込みしました。
テキストの理解不足であった範囲を質問することができ、
一つ一つ文章をしっかり読んで、
正確に選ぶ問題演習ができたので有意義でした。

・7月、8月
ある程度テキストの学習が終わった時期だったので、
ひたすら問題集を繰り返し解いて、
関税法等選択問題・択一問題の正答率を上げるように注力しました。
また、申告書の問題が一番苦手で、
なかなか正しい統計品目番号に分類できず、
輸入申告書の輸入申告価格を解答することにさえたどり着かなかったレベルでした。
そこで、8月のお盆休み特別補講・9月の試験対策講座に参加しました。
時間をはかっていくつかの演習問題をこなし、
間違った個所については、
先生が丁寧に解説してくださったので、
少しずつ分類方法や解法パターンを理解することができました。
申告書の問題ではどういう根拠でその統計品目番号にたどりつくかがポイントで、
あやふやで分類してしまわないようにと、
授業で先生が仰っていましたので、
その根拠について意識して、
何度も問題も解いて慣れるようしていました。

・9月〜試験まで
模擬試験は実際の試験と同じ時間で行われ、
問題の解く順番・マーク方式の解答方法などシミュレーションができました。
結果としては、E判定でこの時点でも実力不足に感じましたが、
試験までやれることは悔いなくやり切ろうという気持ちでした。
そして、残りの時間は模試の復習、計算・申告問題、直近3年分の過去問を解くことを
繰り返しました。
振り返ると、試験の直前期に難しい問題やあらためてテキストを読み込むよりは、
過去問で間違えやすいところ、
頻出度の高い内容を確実に得点できるようにおさらいすることで十分だと思います。


【試験について】
試験当日は同じクラスの方が周りにいらっしゃったので、
落ち着いて試験に臨めたと思います。
通関業法・関税法等は直前に解いていた過去問レベルのもので、
解きやすく感じました。
試験中、解答に迷う箇所はいくつかでてきたので、
その部分は後回しにして
どんどん解き進めることに集中しました。
通関実務の申告書の問題は
試験直前まで不安ではあったのですが、
試験では運よく分類、計算ともに対策していたレベルのものが出題されたので、
いつもより得点できた感覚でした。

試験を終えて、
すべての科目が合格ラインに達しているかは正直自信がなく、
自己採点はしていないです。
合否発表当日、
官報で自分の名前を見つけた時は驚きとうれしさでいっぱいでした。


【使用教材】
・通関士教科書 通関士 完全攻略ガイド 2020年版 ヒューマンアカデミー
・通関士教科書 通関士 過去問題集 2020年版 ヒューマンアカデミー
・講座で配布されたプリント
☆通関士試験ゼロからの申告書2020 日本関税協会
☆通関士試験補習シリーズ計算問題ドリル2020 日本関税協会


【最後に】
コロナウイルスの影響で落ち着かない状況ではありましたが、
講座と通関士試験を無事終えることができ、
ほっとしています。
長い試験勉強期間でありましたが、
先生のレベルの高い授業や日々のテストでしっかり知識を身につけ、
熱心な受講生の方々と一緒に学べたことも本当に自分自身の刺激となり、
貴重な経験となりました。
そして、先生からの授業でのアドバイスやテストの講評は厳しくも常に前向きであり、
モチベーションの維持が厳しかった時期においても後押しとなって、
最後まであきらめず頑張ることができました。

今回、通関士試験に合格したことで、
通関書類作成の部署へ異動させていただくことに決まりました。
今後仕事に役立てて、
頑張りたいと思います。

斎藤先生、8か月間お世話になり、
本当にありがとうございました。







神戸大阪通関貿易教育研究社からのコメント



Y.Mさん

合格おめでとうございました。

8カ月間お疲れさまでした。

Y.Mさんの合格体験記にもありますが、Y.Mさんは弊社C級講座を受講されて、その後に弊社の通関士講座を受講されました。C級試験と通関士試験では難易度が全く異なるのですが、中にはC級試験の感覚で安易に通関士試験にチャレンジされる方がいらっしゃいます。そのような方の中には思ったより学習が大変で、徐々にやる気を失ったりする方がいますが、Y.Mさんは全くそのようなことはなく、試験の難易度をしっかりと理解され、合格に必要な学習をしっかりとこなされていましたので、まだ20代とお若いのにしっかりとした芯の強い方だと思います。さらに、Y.Mさんは成績が常に上位というわけでもありませんでしたから、常に不安と闘いながら、合格を信じて学習を継続することは大変なことだったと思います。でも、諦めずに最後の最後まで合格を信じて努力された。このことが本当に素晴らしいと思います。このご経験は本当に大きな財産になると思います。また、この業界は20代の方の合格者が不足しており、どの通関業者もY.Mさんのような20代の方が合格されることを強く望まれておりますので、今お勤めの企業でも他の企業でも活躍されることは間違いないと思います。これから実務経験を積んで知識豊富な専門家となれるように頑張ってください。本当にお疲れさまでした。

合格おめでとうございました。




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